インクルージョン

（ダイヤモンド内包物）

 

 

⻑い年⽉の時を経て

 

宝⽯のほとんどは、鉱物の結晶によって⽣まれた物です。地球の中で⻑い年⽉を掛けてゆっくりと成⻑を続け結晶します。しかし、結晶した全てが必ずしも美しいものかというとそうではありません。それは結晶する過程の中で、別の鉱物や、液体、気体を取り込んでしまうからです。それを「インクルージョン」といいます。インクルージョンは、その宝⽯がどのようにして結晶していったのか、また育った環境条件を反映しています。

 

 

インクルージョンがもたらす効果

 

「インクルージョン」は、宝⽯が本来持つ透き通った輝きを妨げてしまう効果があります。しかし，採掘されたほとんどの結晶がインクルージョンを多く含んでいるため，インクルージョンによって透明度が良好ではない部分をカットすることで，美しいジュエリーへと⽣まれ変わるのです。

 

 

ダイヤモンドの輝きに影響する
インクルージョン

「インクルージョン」は特に無⾊透明であるダイヤモンドにおいて⼤きな影響をもたらします。ダイヤモンドを評価する「C」のクラリティでは、このインクルージョンの有無によって評価がなされます。インクルージョンが含まれる部分の⼤きさ、数、位置を、10倍に拡⼤した状態で観察しグレードが決定します。インクルージョンはこの宝⽯の育ってきた個性として捉えることで神秘的で⾯⽩さがあるのかもしれません。しかし、婚約指輪のような、良質なダイヤモンドを選びたい場合は、より純粋で混じり気のないインクルージョンがないものが最適であると考えられます。